コントラバス/髙橋洋太さんたかはし・ようた
「青い海と森の音楽祭」芸術総監督補佐・音楽主幹補佐。1982年、青森市生まれ。
東京都交響楽団所属。筒井南小、筒井中、青森山田高、桐朋学園大学卒業。2005年、青森市民文化顕彰受賞
インタビュー
小さい頃からピアノとバイオリンをやっていました。コントラバスとの出合いは小学校の吹奏楽部。バイオリンと同じ弦楽器ということで、私が担当になりました。本格的に始めたのは青森山田高校に入ってから。コントラバス奏者の池松宏師匠に15歳からお世話になりました。
「(音楽家は)本当に食べていけない。それでもやる覚悟があるなら次のレッスンに来なさい」。師匠に初めて会った時に言われた言葉です。私は音楽大学への進学を目指して師匠のもとを訪れましたが、今思えば、当時私はその言葉の意味を半分も理解していなかったんじゃないかなと思います。でもそのひと言で覚悟が決まりました。
2006年に東京都交響楽団に入団し、今は師匠と同僚です。以前にも増して、コントラバスの面白さや楽しさが分かるようになってきました。よく「おしゃれは足元から」って言いますよね。オーケストラの土台を低い音で担うコントラバスの音楽が豊かだと、全体の音がガラッと変わるんです。全てを包み込むことができるその存在感、オーケストラに無くてはならないコントラバスに、今もドキドキさせられています。
クラシックは勉強のためにたくさん聴きますが、タンゴも演奏しますし、ジャズ、民謡、最近のはやりの曲まで何でも聴きます。常に中立な感覚を持つようにするためです。それと、音楽が大好きなので。
18歳で上京し、楽器を持って初めて青森に帰ってきたとき、東北道から見える岩木山と津軽平野に涙が出ました。脳裏に焼きついている冬の地吹雪、雪解けの時期の埃っぽさ、私が一番好きな新緑の季節。昨年は私の子どもたちを連れて十数年ぶりに青森ねぶた祭を見に行き、ねぶた囃子に血が騒ぎました。青森で過ごした四季の移り変わりの感覚は、私の音楽人生にとってかけがえのないものです。
来夏、青森で音楽祭が始まります。私が言うのもなんですが、自分が子どもの頃、こんな音楽祭があったらなんて素敵だっただろうと思います。それも想像をはるかに上回る素晴らしい音楽家が集まってくださり、もう楽しみでしかありません。私の故郷の隅々にまで音楽を届けたいです。





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